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地域医療を守るために

体の調子が悪いときに病院に行く、治療のために薬を飲む――。

私たちの生活は常に医療に支えられ、命を守る医療は必要不可欠なものです。しかし今、さまざまな課題を抱える医療現場。地域医療を守るために大切なことは何か、市民の声や医療関係者の言葉などからその手がかりを探ります。


市民アンケートの結果と地域医療の現状

9割の人が地域医療に対し不安を抱えている

 毎年、市民900人を対象に実施している市民アンケート。市のさまざまな事業の効果や、市民の皆さんの意識やニーズを把握するため実施しています。そのアンケート結果で、近年、重要度が高い取り組みの1位として毎年挙がっているのが「適切な医療を受けられる体制の整備」です。

 市では、皆さんの思いをより詳細に把握するため、メール配信サービスを活用し、地域医療に関する追加アンケートを実施。124人から回答をいただきました。

 その結果、「現在の鹿角市の地域医療の現状について、どのように感じていますか?」という質問に対して「不安である」「やや不安」であると回答した人は計108人で、約9割の人が、地域医療の現状に対し不安を抱えていることが分かりました。将来に対する感じ方ではその傾向がより顕著で、「不安である」「やや不安である」と回答した人は計116人で、94%の人が今後の地域医療に希望を持てていない状況であることがうかがえます。

 「地域医療において、改善してほしい点は何ですか?」という質問に対しては、「医療機関の充実」が105件で最も多く、次いで「医療の質」「医療のアクセス」と続きました。

メール配信サービスによる追加アンケート(令和5年11月30日~12月4日)結果(抜粋)

【地域医療に不安を感じる理由】
▶大館に行かなければ診察してもらえないのかと不安になる。
▶開業医の先生の高齢化が心配。
▶医師不足の上に、看護師不足で看護師は疲弊している。
▶都会との医療格差
【医療機関を受診して良かったと思うエピソード】
▶息子の診察で親身になって、「辛かったよね」など話しかけながら優しく対応していただき、この先生に診てもらえて良かったと強く思いました。温かいスタッフのいる医療機関は、安心して受診できます。
▶重い病状だったが、主治医を信じて治療をがんばり全快できた。若いスタッフが自信を持って働いている姿に励まされた。
▶看護師や受付の方が親身になって話しかけてくださる。思うように回復しない時、手を添えてくださった時の温もり、痛みや不安が和らぎました

メール配信サービスによる追加アンケート(令和5年11月30日~12月4日)

2次医療圏の再編、課題を抱える地域医療の現場

 日本の医療体制は、1次医療圏、2次医療圏、3次医療圏の3つに分けられます。入院を伴わない比較的軽度の日常的な医療の提供や健康管理を行うのが1次医療圏。入院や手術が必要な患者への入院医療などを提供するのが2次医療圏。1次・2次のどちらでも対応できない、高度・先進的な処置を提供するのが3次医療圏です。

 本市は、大館市、小坂町と合わせて1つの2次医療圏として定められていて、開業医などの診療所が1次医療を提供し、かづの厚生病院と大館市立総合病院は、2次医療に加えて、開業医の診療科目が少ない診療科での1次医療も提供する役割となっています。

 現在、県はこの2次医療圏の再編計画(秋田県医療保健福祉計画)を進めており、県全体で現在の8医療圏から3医療圏に設定を見直す方針を公表しています。もし再編が決まったとしても、本市においては、2次医療を提供する拠点は変わらないため、今のところ大きな変化があるわけではありません。

 しかし、医師・看護師などの医療従事者や、精神科や産婦人科などの診療科の不足、既存の開業医の高齢化・後継者問題など、地域医療の現場はさまざまな課題を抱えています。

鹿角市周辺の医療圏の状況

地域医療のトップが語る「今と未来」

 実際に医療の現場に携わる方は、地域医療の現状をどのように考えているのでしょうか。市内の医療の最前線で活躍されるお二人に、それぞれ話を伺いました。

「医療体制充実のため、医師の確保を続けていく」かづの厚生病院・吉田院長

かづの厚生病院 院長 吉田 雄樹(ゆうき) さん
盛岡市出身。岩手医科大学卒。岩手県立病院や岩手県高度救命救急センターでの勤務などを経て、平成28年にかづの厚生病院院長に就任。専門は脳神経外科。趣味は釣りとゴルフで、米代川での鮎釣りや、三陸海岸でのヒラメ釣りを楽しむ。

常勤医師の確保に取り組む

 「私がかづの厚生病院に来たときには、直接命に関わる科である循環器科・泌尿器科の常勤医師がおらず、心臓疾患などの急患が来ると、当直医が救急車に乗って岩手医大に行くなど、他の科の医師の負担がとても大きい状況でした。」

 「地域医療の観点からもこの状況を打開するため、大学病院に相談。経験豊富な医師の派遣は難しいということでしたが、若い医師であれば派遣できるということで、現在は循環器、泌尿器ともに常勤の医師を2人配置できるようになりました。そういう意味では、他の科の医師の負担が減りましたし、地域住民の方への治療もスムーズにできる形になりました。」

 「分娩集約については、市民の皆さんにご心配をおかけしています。産婦人科医は24時間体制で分娩に対応しなければなりません。安全な出産ができるよう、産婦人科医だけでなく、麻酔科医や小児科医も必要となるため、全国的にも、ある程度の人口規模に対応する形での集約が進められています。ご理解くださいますようお願いします。」

病院機能評価の認定

 「当院では昨年、良質な医療の実践などについて(公財)日本医療機能評価機構が中立的な見地から評価する「病院機能評価」の認定をいただきました。」

 「この認定は、大学病院では必ず取らなければいけないもので、当院のような地方病院で認定を受けるのはなかなか難しいのですが、職員が病院の医療体制の改革に取り組んでくれたことで認定につながりました。今後も認定病院として、地域に根ざし、信頼と納得の得られる医療サービスを提供できるよう努力していきます。」

現状の医療体制を維持したい

 「今後、鹿角市に限らず、どの地域でも人口減少が進んでいくと思います。その中で、今の医療体制をどの程度維持していけるかというのはとても難しい問題です。将来的に、需要に応じて病院の体制も変わっていくのはやむを得ないことだと思っています。」

 「しかし、仮に病院の体制が変わったとしても、医療面で皆さんからのニーズに応え続けられる規模の医療体制は、維持していきたいと考えています。」

 「そのために、医師や看護師、職員の数を何とか現状維持していきたいというのが今の一番の目標です。今は職員を募集しても、こちらの希望通りの人数を確保できないというのが実状です。しかし、医師や職員が働きやすい環境を整えることが、地域の医療サービスの充実につながってくると思いますので、現状の医療体制を維持できるよう、これからも精一杯取り組んでいきたいと思います。」

「居心地の良いまちをみんなで作っていきたい」医師会・小笠原会長

(一社)鹿角市鹿角郡医師会 会長 小笠原 真澄 さん
十和田大湯出身。獨協医科大学卒業後、同大学病院リハビリテーション科に勤務。平成3年に大湯リハビリ温泉病院院長に就任。医師会の会長として、コロナ禍のワクチン接種体制の整備にも注力。趣味は、食を満喫しながらローカル線を楽しむ列車旅。

医師数・診療科の不足が課題

 「鹿角市鹿角郡医師会では、圏内の医療機関で分担しながら「休日・夜間の在宅当番医の担当」「学校保健活動・母子保健事業への協力」「県広域予防接種事業への協力」などといった活動をしています。」

 「基本的には、行政と連携しながら、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種や発熱外来の対応など、公共の衛生管理や健康管理を担っています。コロナやインフルエンザなどの感染症が流行した際は、医師会内で情報を共有して、それぞれの医療機関の対応を決定しています。」

 「鹿角市は、全国と比較すると医師数が少なく、診療科も全て整っているわけではないので、受診する科によっては、市外へ行かなければならないというところが課題です。そういう点では、ここ数年、皮膚科や小児科、呼吸器内科を専門とするクリニックがオープンし、以前より診療科が揃ってきたことは、地域医療の充実のためにも良いことだと思います。」

医療機関の役割を明確に

 「今後、どんどん人口減少が進んでいく中で、元々少ない医療資源がさらに乏しくなっていくことが予想されます。その中で、市内の病院の機能をどのくらい維持していくのか、仮に規模を縮小したとしても、どこにどういうものがあったら、市民の皆さんの利便性を損ねずに医療機関を維持していけるかということを考えていく必要があります。」

 「私は、地域医療を守っていくためには、地域の中で漠然としてある役割分担のようなものを突き詰めていくことが必要だと考えています。例えば、市内の病院で言うと、かづの厚生病院は急性期、大湯リハビリ温泉病院は回復期、鹿角中央病院は慢性期みたいな役割のイメージが何となくあると思います。そういった医療機関の役割を明確にし、再構築することが医療資源の維持につながると思います。」

 「また、これからは、自分の病院だけで解決策などを考えるのではなく、医療機関同士で連携を深めたり、あるいは業種を超えて何が最善なのかをみんなで考えたりする場を持つことが、地域医療を守るために大切だと感じています。」

居心地の良いまちにしたい

 「私がいつも目指しているのは、体であれ、心であれ、例えいろいろな障がいがあったとしても、そういうことに関係なく、一人一人が住んでいて良かったと思える居心地の良いまちづくりです。私たちの言葉では『居甲斐(いがい)がある』と言いますが、日頃の診療の中で患者さんが、居甲斐がある場所をこの地域の中で見つけていくところにやりがいを感じますし、鹿角市が地域全体でそんなまちになれるよう、医師会もお役に立てれば何よりです。」


医療を志す若者たち

医療職を夢見る学生をサポート

医療職を志す中高生の集い(令和5年11月5日)

 地元の中学生や高校生が医療従事者の生の声を聞くことで、医療職を志すきっかけになることなどを目的とした「医療職を志す中高生の集い」が11月5日、交流センター講堂で開かれ、市内の学生22人が参加しました。本市と岩手医科大学、小坂町が主催するこのイベントは、令和2年度から始まり、今年で4回目です。

 当日は「医療のプロフェッショナルから学ぼう!~聞いてみよう あなたの知らない医療職の魅力~」と題し、本市出身で、石巻赤十字病院医師の髙杉貴大(たかひろ)さんが、医師を志したきっかけや受験対策などについて講演しました。

 その後、参加者はグループに分かれ、医師や薬剤師、助産師、看護師、理学療法士、歯科衛生士などといった医療従事者11人とフリートークを行い、医療職の魅力や実現方法などについて質問しながら、真剣な表情で学んでいました。

「学んだことを今後の進路選択に生かしたい」

石木田 さん(花輪高校2年)

 「学校の職業体験で整骨院に行き、そこでの体験や、親からの勧めもあり『理学療法士』に興味を持ち参加しました。講演では、ささいなきっかけで医療の道に進んだということが印象に残りました。フリートークでは、実際に働く人から話を聞いて、その分野の人だけでなく、さまざまな職種の人と連携しながら仕事をしていることを学ぶことができ、より理学療法士への興味が増しました。」

 「将来は、医療の道に進むかどうかも含め、まだ何も決まっていません。それでも、今日のイベントで学んだことを今後の進路選択に生かしていきたいです。」

「お母さんたちが安心して出産できる、優しい助産師になりたい」

湯瀬 さん(花輪高校2年)

 「私は、赤ちゃんが好きなことと、お母さんと子どもをサポートできること、女性にしか就けない仕事であることが魅力だと感じるので、「助産師」になりたいと思っています。自分でも普段からいろいろ調べていましたが、今日話を聞いてみて、助産師は出産に立ち会える幸せをじかに感じられることや、出産だけでなく保健センターなど別の働き口があることを新たに学ぶことができました。」

 「もしなれたら、お母さんたちが安心して出産できる優しい助産師になりたいです。また、地元が好きなので、将来は鹿角に戻ってきて地元の人の役に立ちたいです。」


鹿角市の医師確保対策の活用事例

修学・開業を支援

 市では、医学部への修学資金の貸与や医療機関の新規開設費用の補助などを行い、医師の確保を目指しています。市の支援制度を利用して医学部に入学した髙杉さんと、市内にクリニックを開設した澤田さんは、どのように自分の道を切り開いたのでしょうか。

医師修学資金貸与制度の活用事例

石巻赤十字病院 初期研修医   髙杉 貴大 さん

 「尾去沢中学校から大館鳳鳴高校に進学しましたが、学生時代は野球一色の生活でした。部活引退後から徐々に勉強に力を入れ、新潟大学の理学部に進学。物理学を専攻していましたが、就職後の進路は決まっていませんでした。」

 「そんな中、東日本大震災が起き、テレビなどで被災者を助ける医師の姿を目にし、自分も非常時に人の役に立てる人間になりたいと思い、医師を目指すことにしました。一度大学を卒業し、アルバイトで生活費と受験費用を稼ぎながら新潟大学医学部を再受験。入学後は、鹿角市医師修学資金貸与制度を利用したことで、学生生活を楽しみつつ、勉学に集中することができました。」

 「今は初期研修中で、軽症から重症の患者さんまで幅広く診療しています。今後はいろいろな場所で経験を積み、力をつけてから鹿角に戻って地元に貢献したいです。」

医師修学資金貸与制度
 将来、鹿角市内の医療機関に医師として働く意思のある人に対し、修学資金を無利子で貸与します。
○対象者
 本人または保護者が鹿角市に住民登録し、3年以上居住している人
※鹿角市に3年以上居住している3親等以内の親族がいる人も対象となります。
○貸与額
 月額20万円(最大6年間)
※入学初年度の学納金も、760万円を上限に貸与します。
○返還免除
 臨床研修後10年以内に市内医療機関で貸与期間に相当する期間(6年貸与の場合は6年)医師の業務に従事した場合、返還を免除します。
〇関連リンク

鹿角市ホームページ

医療機関開業支援補助金の活用事例

かづのファミリークリニック 院長 澤田 朋啓 さん

 「市の開業支援補助金を活用して、令和5年4月にかづのファミリークリニックを開業しました。それまでは、大館市立総合病院の小児科で働いていましたが、鹿角から来る患者さんも多く、「誰か鹿角で小児科の先生が開業してくれれば、もっと患者さんが楽になるのに」と思っていました。そんな時、鹿角には耳鼻科もないことに気付き、私は以前、耳鼻科で勤務していた経験があったので、自分なら小児科も耳鼻科も幅広く診ることができ、地域の人のお役に立てるのではないかと考え開業することにしました。」

 「鹿角の人は真面目で礼儀正しい人が多く、時には待ち時間が長くなることもあるのですが、患者さんのご理解のおかげで診療ができています。」

 「今後は、人員を増やし、家族で何でも相談できるクリニックを目指して頑張っていきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いします。」

かづのファミリークリニック

医療機関開業支援補助金
○対象者

 市内に診療所を開設する医師
○(補助1開業支援
・対象経費
 補助対象施設に係る土地購入費、建物建設費、医療機器購入費など
・補助額
 対象経費の3分の2(上限2,000万円)
※常勤医師が2人いる場合の上限額は、 4,000万円です。
○(補助2)雇用支援
・対象条件
 市内に住所がある人を2人以上常時雇用すること
・補助額
 看護師など1人につき年20万円
※年5人を上限に最大3年間補助します。
〇関連リンク

鹿角市ホームページ

地域医療を諦めない

医師不足解消を目指す住民活動

 医師不足という問題を解決するため、奔走しているのは病院や行政だけではありません。18年にわたり活動を続ける「鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会」。その思いに迫ります。

鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会
西 文雄 さん(左)、中村 秀也 さん(右)

精神科の常勤医師復活に向け

 「平成18年、鹿角地域から精神科の常勤医師がいなくなることが決まりました。常勤医師がいなくなることで、認知症などの高齢者を含めた多くの地域住民に影響が出ることは避けられず、これは何とかしないといけないと関係者が声を上げ、発足したのが『鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会』です。」

 「地域の人に現状を知ってもらうために住民集会を開催。常勤医師の復活を求める署名活動を行い、1万6千人を超える署名を集めました。全国の道の駅に医師募集のチラシを配布するなど12年に及ぶ活動の結果、県に医師対策推進室が設置され、平成30年にはついに、常勤医師が2人来てくれることになりました。」

 「振り返ると、成果が出たのは、行政と一緒に取り組んだことが大きかったと思います。また、市民側から要求するにしても、行政や病院と敵対するのではなく、鹿角市にとって何が良いのかを考え、みんなにとって良い提案をすることを意識したのが良かったと思います。」

医療の底上げが課題

 「しかし、現在は再び、精神科の常勤医師がいなくなってしまいました。医療について不安を抱える市民が多いのは、非常勤の医師が多いことも原因の一つにあると思います。高齢患者の話を聞いていると、常勤の医師でないと『様子を見ましょう』で済まされてしまうケースが多いようで、そのような対応の積み重ねで、市民の医療への不信が募っているように思います。

 「市民の医療に対する不安を軽減するためには、医療の底上げが大切であり、そのためには『救急医療体制の充実』『総合診療医の配置』『医療サポートセンター充実』の3つが効果的だと考えています。特に、救急の医師を増やし、あるいは患者の症状を幅広く包括的に診療することができる総合診療医がいれば、広範囲の科の患者を診ることができ、各科の常勤医師を増やそうとするよりも建設的な解決策だと思います。」

市民・行政・医療関係者が一緒に

 「自分の住んでいる地域で、当たり前に受診できることが、私たちが目指す理想の姿です。それは医療という側面だけではなく、子育てしやすい地域づくりや、移住する人が安心して生活できる環境づくりにもつながります。」

 「これからは、市民・行政・医療関係者が一緒になって考えていくことが大切です。市民は、仕方ないと諦めるのはでなく、もっと希望を発信した方が良いと思います。たくさんの人が、ずっと住み続けられる鹿角を、子どもたちに引き継ごうという思いを持って話し合い、市民・行政・医療関係者がベクトルを合わせていくことができれば、地域医療は良くなっていくと信じています。」

私たちにできること―― 

 地域医療に関する問題を解決するのは、決して簡単なことではありません。それでも、市民、行政、医療関係者、それぞれが相手の視点や状況を理解しようと心を配り、その上で、みんなの幸せにつながる方法を一緒に考えていくことによって、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

 私たちにできること――。それは特別なことではありません。病院を利用する際は、診療時間内に行くこと。緊急の場合を除き、休日・夜間の受診や安易な救急車の利用を控え、医療従事者の負担が増えないようにすること。そのような目に見えない小さな思いやりの積み重ねが、医療従事者が働きやすい環境を作り、鹿角で働きたい、働き続けたいという思いを生むことにつながります。

 そして、医師をはじめとする医療従事者は、病気やけがで不安な気持ちでいる患者に寄り添い、温かい態度で接する。そんな一人一人の温かい思いが、地域医療を守る鍵にきっとなるはずです。

~自分の命と医療を守る大切な心がけ~
健康管理を行う
 定期的に健康診断を受診するなどして、日ごろから健康管理を行いましょう。
かかりつけ医を持つ
 これまでの病歴や服薬している薬などを把握している「かかりつけ医」を持って、高度な検査や治療が必要になった場合は、病状に応じて医療機関を紹介してもらいましょう。
休日・夜間の受診は控える
 緊急を要するものを除き、休日・夜間の受診は控えましょう。受診すべきか悩んだときは、テレフォン病院24(☎0120-959-783、年中無休、24時間通話無料)をご利用ください。


地域の医療に関するご意見をお寄せください

 本市の最重要課題である医師の確保を進めるため、市内唯一の公的医療機関であるかづの厚生病院への医師派遣について、岩手医科大学や秋田大学、弘前大学に対し、常勤医師の派遣要望活動を継続して行っています。

市長による大学への医師派遣要望

 また、市では、医師確保の情報収集や、医師修学資金被貸与者と綿密に連絡を取りながら、将来鹿角での就業に対する準備のほか、看護師などの医療従事者を目指す子どもたちに対しては、岩手医科大学の寄附講座を活用した医学教育の周知などを行っています。

 医師をはじめとする医療職として就業が可能な人の情報や、地域医療に関する意見がありましたら、お気軽にご連絡ください。

【問い合わせ】
鹿角市福祉総務課 地域医療推進員
☎0186-30-0262  メール:iryou@city.kazuno.lg.jp


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